リサイクル　松井青々作　金彩手描き友禅鴛鴦に茶屋辻模様訪問着

茶屋辻（ちゃやつじ）
　和服の文様の一種。水辺の風景に家屋や草花が描かれた模様。



松井青々　まついせいせい
京友禅作家
・初代（１９０４〜１９９１）
　京都生まれ。本名・新太郎。
１９１４年に小倉吉三郎に師事し京友禅の技術を学び、１９２７年には日本画家・三宅鳳白の元で日本画を学ぶ。１９３０年に独立し、染色展覧会で通商産業大臣賞、京都府知事賞など多くの賞を受賞した。１９８９年に長男に名を譲り、１９９１年に死去。享年８７歳。

・二代目（１９３２〜）
　初代青々の長男として京都に生まれる。本名・祥太郎。
１９４５年に京都市立美術工芸学校（現銅駝美高）日本画科に入学し、入江波光・猪原大華・勝田哲等に師事した。１９５１年、京都市立美術大学（現市立芸大）日本画科に入学し榊原紫峰・小野竹喬・徳岡神泉・上村松篁等に師事。在学中の１９５５年頃より父に師事し京友禅を学び始め、技術を習得した１９８９年に二代目松井青々襲名。２０１２年、８０歳の傘寿を迎える際に甥・淳太郎に名を譲った。
たたき染め・ぼかし染め・様々な種類の絞り染めの上に手書き友禅で細かな図柄を描き、金箔を施した豪華な作風は「青々調」と呼ばれる。

・三代目（１９６７〜）
　初代の孫で、二代の甥として生まれる。本名・淳太郎。
京都市芸術大学で日本画を学び、上村淳之らに師事。卒業後、二代目の元で京友禅を習得し、２０１２年に三代目「青々」を襲名した。